リアル展示会の憂鬱

少し前に行った展示会のことを思い出した。

まずは展示会に申し込む。今はインターネットで事前登録ができるので便利だ。しかし、入場用のコードはQRコードスマホか印刷しなけりゃならん。

カンファレンスに参加する。早めに申し込まないと席がなくなる。とはいえ、だいたいは当日も立ち見で入れたりするからあまり気にしてない。事前申込みすると、その申込メールを印刷していかなければならないのが実に気怠い。

当日。会場はだいたい駅から遠く、駅からそこそこ歩くことになる。駐車場はあるが車で行きづらいところにある。

展示会に入場する。入場用コードを持っていくのを忘れたり、持参したコードがなぜか読み込まれないとか、名刺が必要とか、なんだかんだ言って時間がかかる。

やっと入場した。当日配布マップで見たいブースの位置を確認する。あとはひたすら歩き回り、興味があるものは質問して、理解して、名刺交換をやんわりお断りしつつ資料をもらう。お世話になっている業者さんのブースがあれば少しだけ挨拶したりもする。これを各ブース数分ずつする。

各ブースにいる人もさまざま。詳しい説明員もいればただのチラシ配り要員もいる。無人ブースもある。聴きたいブースは人が多くて説明員が捕まらなかったりとか、妙に上から目線な説明員が妙に偉そうな態度で説明してきて辟易したりとか(どんなに理想通りのサービスでも導入しようと思えない)、どんな質問にも同じ回答しかしない人とか(botでよいのでは?などと思ったり)、……とにかくクセ強な人々と話をしなけりゃならん。

滞在時間の制限もあるし、こちらの体力も有限だ。お腹もすくし喉も渇く、足も痛いし伸ばし続けてる背中も疲れる。展示会にいる間は通常業務が溜まる。遠くに出張すれば美味しいものを食べられることもあるけど、展示会にはそういうのはない。会場でちょうど会いたかった知り合いに会える確率もかなり低い。こんなご時世なのにマスクしてない説明員もそこそこ多い(さっきの上からの人とか)。

 

リアル開催の恩恵は理解し享受しつつも、用事がなければ絶対に行きたくない場所である……。

そんなことを、数年ぶりの展示会で実感したのであった。