最近、米粉のお菓子をよく作っている。家のミルでは米粉を作れないためスーパーで米粉を買っているが、たまに売り切れていたり、ストックがなくて焦ることもある。そのため、気軽に米粉を作れるような家庭用粉砕機がほしくなった。
調べたところ、エントリーモデルにして確実に米粉が作れそうな家庭用粉砕機が約4万円。まあまあ高いけど、米粉をいつでも手に入れられるならメリットはある。で、費用に見合う効果はある?
おおまかな試算
粉砕機導入費用 約38000円
米粉 350円/0.75kg → 466円/1kg
お米 1500〜2000円/5kg → 300〜400/1kg
→差額 66〜166円/1kg
お米のほうが安い。
一度に使う米粉の量 概ね100〜300g →200gとする
米粉を使うペース 週1〜2回 → 週1.5回とする
→200g ✕ 1.5 ✕ 50週/年 = 約15kg/年 使用している
→材料費としては最大で約2500円/年、安くなる。
粉砕できる米粉の量 0.4kg/回(メーカーサイトの記載から推測)
→粉砕の回数は、40回/年くらい?
電気代 900W ✕ 2分/回 → 0.93円/回
→約38円/年
コスト 38000円+38円/年
メリット 2500円/年
15年毎週使えばペイできそう
思っていたより長期間である。粉砕機は単純構造で頑丈そうなので15年以上使えそうではあるが、私が15年間欠かさず米粉を使うかどうかは不明。
その他の効果(メリット)
今はお米とは別に米粉を買って在庫しているが、お米から米粉を作れるようになれば、米粉を買わなくても良いし、米粉の在庫置き場を他のことに使えるようになる。(お米はよく食べるので多めにストックしてある。)
→米粉は他の買い物のついでに買っているので、買うこと自体にはそこまでの負担はない。
米粉がほしい時にすぐ手に入る。
→売り切れのときは店員さんにお願いすれば、翌日〜翌々日くらいには入荷されている。(このスーパーでは米粉の棚が少しずつ広く&上に移動&商品の種類も増えてきていることから、ご近所には私の他にも一定数の米粉ユーザーがいると思われる。)
デメリット
粉砕機保管スペース(ペットボトル1本分) →可能。
電源確保 →台所に電源があるので可能。
粉砕作業の手間(お米計量、粉砕機設置、粉砕、取り出し、粉砕機分解、水洗い、乾燥、収納)
→作業ステップが多いし、取扱いが面倒に思える(特に片付け)。毎回は粉砕せずにまとめて粉砕して袋などに入れて保管しておくことになりそう。すると、米粉の保管場所が必要となるので、保管場所については今とあまり変わらない。
その他
米粉はメーカーによって吸水率が異なる。なので、米粉が変わるとレシピも変わる。(同じメーカーの米粉なら吸水率が概ね安定しているのでレシピは同じものを使える。メーカーを変えるとレシピを見直す必要がある。)
私はお米の種類にあまりこだわっていないため、毎回違う種類のお米で米粉を作る可能性がある。吸水率が安定せず、毎回レシピを見直す必要がありそうに思える。
それに、粉砕した米粉を保管しておくことにも変わりがない。
すると、粉砕機を導入するメリットは、米粉が切れた時にすぐ粉砕して用意できるか、スーパーへ行く必要があるかの差しか残らない。
近所のスーパーは入荷対応が早いのと、私自身が緊急で米粉が必要となる事態もまず考えにくい(数日待つくらいは許容範囲)。ならば、わざわざ粉砕せずとも、スーパーの米粉の入荷を待てば十分と考えられる。
まとめ
私の使用頻度でも粉砕機を導入するメリットはあるが、金額的にはそこまで大きなコスパにはならなかった(計算合ってるかな?)。
他の諸々の状況を勘案しても、家で粉砕するより、店頭購入するほうがメリットが大きい。
また、個人的な望みとして、米粉が世間に普及することも重要である。今はまだ米粉は一部のユーザーのものではあるが、米粉が小麦粉の代替品として普及・定着すれば、小麦粉を米粉に置き換えた食品も増えてゆき、その先には小麦アレルギー持ちに優しい世界があるはずである。
ということで、当面はスーパーで市販の米粉を買います。米粉メーカーの方々ありがとうございます、これからもよろしくお願いします。
参考
検討した家庭用粉砕機(ほしい)
https://labonect.com/crusher-comparison/
電気代計算シミュレーター
https://enechange.jp/articles/calculation-electricity_cost
今使ってる米粉(大袋で便利)
https://www.mitake-shokuhin.co.jp/products/